第 4311 回

基礎から契約実務までしっかり学ぶ国内プロジェクトファイナンスの実務

会場受講動画配信
2020年8月31日(月) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

小林 努
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)
パートナー 弁護士

講演趣旨

 日本国内でインフラなどの本格的な建設工事の資金調達手段として、プロジェクトファイナンスへの取り組みが始まってから既に20年以上が経過し、いまでは有力な資金調達手法として広く活用されるようになりました。特に、再生可能エネルギー発電事業の分野では、一定規模以上の案件であればプロジェクトファイナンスでの資金調達が一般化しており、今後も洋上風力発電所建設などの分野での活用が見込まれております。
 本セミナーでは、これまで15年以上にわたり、国内外のプロジェクトファイナンス案件に関与してきた講師が、融資側である金融機関と資金調達側の事業者の皆様を対象として、その基本的なコンセプトから融資、担保および関連する契約などの実務ポイントまでを、未経験の方にもわかりやすく解説します。また、6月5日に成立したエネルギー供給強靭化法によるFIT制度の改正の影響にも簡単に触れる予定です。

補足案内

●本講演へのご同業の応募はご遠慮いただく場合があります。
●動画配信は、開催当日、ご都合により会場にお越しになれない方にご提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。

講演項目

1.プロジェクトファイナンスの概要
(1)プロジェクトファイナンスとは何か
(2)典型的なスキーム
(3)リスク分析とその対処方法
2.融資契約に関する留意点
(1)プロジェクトファイナンス型融資契約の特徴
(2)融資契約における主要な条項及び論点
(3)キャッシュフロー管理規程
3.担保契約その他融資に関連する契約に関する留意点
(1)担保権の種類と設定方法(セキュリティパッケージ)
(2)担保権の実行方法(ステップイン)
(3)スポンサーサポート
4.プロジェクトに関連する契約
(1)プロジェクトに関連する主な契約(オフテイク契約、建設請負契約、運用・保守管理委託契約等)
(2)プロジェクトファイナンスの観点から規定すべき事項
5.近時の動向
(1)固定価格買取制度(FIT制度)の改正の動向
(2)本年4月施行の民法(債権法)改正の影響
6.質疑応答

講師紹介

小林 努 (こばやし つとむ) 氏
 1998年東京大学法学部卒業。2010年ペンシルバニア大学ロースクール修了。2020年から内閣府PFI推進委員会専門委員。弁護士になる前は、(株)東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)にて勤務。主にプロジェクト・ファイナンス、PFI、買収ファイナンス等のストラクチャードファイナンス案件や、エネルギー・インフラ開発案件に従事。特に、発電事業に関しては、太陽光、風力、バイオマス等のみならず、石炭、LNG等の火力発電事業にも多数関与。(株)三井住友銀行の英国現地法人に出向して欧州のプロジェクト・ファイナンス案件に関与した他、(株)新生銀行に出向して銀行法務全般に従事した経験を有する。