第 4337 回

医療ビッグデータの利活用の法務
~令和2年・令和3年改正個人情報保護法の影響も解説~

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2020年9月28日(月) 13:30~16:30
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当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

野呂 悠登
TMI総合法律事務所 弁護士

講演趣旨

 近年、医療ビッグデータの利活用への期待が高まっていますが、医療ビッグデータには様々な法規制が関係してくるため、その利活用に当たっては、個人情報保護法(1章)、次世代医療基盤法(2章)、各種倫理指針(3章)、情報セキュリティ(4章)等のルールをよく把握する必要があります。特に、令和2年の個人情報保護法改正が医療ビッグデータの利活用にどのような影響を与えるかを十分検討しなければなりません。更に、このような法規制の観点のみならず、医療ビッグデータの利活用ビジネスの検討には、(1)ヘルスケアアプリ、(2)レセプト・DPCデータの販売、(3)AI開発、(4)消費者向け遺伝子検査サービス等に関する法的整理への理解も欠かせません(5章)。
 本セミナーでは、個人情報保護・プライバシーの分野を主に取り扱う講師が、医療ビッグデータの利活用の際に留意すべき法規制と具体的なビジネスにおける実務上のポイントを解説します。

補足案内

●本セミナーはLIVE配信での受講も可能です。
●動画配信は、開催当日、ご都合により会場にお越しになれない方にご提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。

講演項目

1.医療ビッグデータと個人情報保護法
(1)日本の個人情報保護法の体系(いわゆる2000個問題)
(2)医療分野における個人情報保護法のルール
(3)令和2年・令和3年改正個人情報保護法と医療ビッグデータの利活用への影響
2.医療ビッグデータと次世代医療基盤法
(1)次世代医療基盤法の概要
(2)次世代医療基盤法に基づく医療ビッグデータの利活用
3.医療ビッグデータと倫理指針
(1)倫理指針の適用関係
(2)人を対象とした医学系研究に関する倫理指針
(3)ゲノム指針・個人遺伝情報ガイドライン
4. 医療ビッグデータと情報セキュリティ
(1)情報セキュリティの法律
(2)医療情報と情報セキュリティ(3省2ガイドライン)
5.医療ビッグデータを利活用するビジネスの実例と実務上のポイント
(1)ヘルスケアアプリ
(2)レセプト・DPCデータの販売
(3)AI開発
(4)消費者向け遺伝子検査サービス

講師紹介

野呂 悠登 (のろ ゆうと) 氏
 平成27年改正個人情報保護法の全面施行前後に、個人情報保護委員会事務局に出向。
<近著>
 『個人情報管理ハンドブック[第4版]』(商事法務、2018)、「匿名加工情報と学術研究の例外のユースケースを解説ー医療ビッグデータの利活用ー」(ビジネス法務2020年8月21日号42a~45頁)、「医療ビッグデータの利活用と匿名加工情報の論点」(TMI-NewsletterVol.38)、「次世代医療基盤法の概観」(TMI-NewsletterVol.35)、「米国プライバシー法の解説:医療保険の移転とそれに伴う責任に関する法律(HIPAA)の概要」(TMI-NewsletterVol.40)、「従業員の健康情報とAI」(労務事情2019年7月1日号 No.1387)等がある。