第 4380 回

スタートアップ投資契約の集中攻略

会場受講LIVE配信
2020年11月18日(水) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

龍野 滋幹
アンダーソン・毛利・友常法律事務所
パートナー弁護士

講演趣旨

 スタートアップによるIT関連をはじめとしたFinTech、AI、ライフサイエンス、ロボット、さらには農業やエンターテインメント等まであらゆる分野にわたるめざましい活躍に伴い、スタートアップ投資は活発に行われています。Withコロナの時代になっても、スタートアップの価値評価が落ち着きを取り戻してきていることに伴いVCファンドの投資意欲は一層活発になっており、事業会社においても、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を通じて等の出資はもはや一般的であり、新時代の産業構造の革新に伴い、よりその必要性は増してきているとさえ言えます。
 一方、現実の投資契約、株主間契約、事業提携契約は、各規定の内容への理解が表層的であるがゆえに定型的な文言の羅列のみに満足して終わっていて、実際に当該案件において想定される様々なシチュエーションへの適応を欠いた、機能しない契約内容になってしまっている案件が少なからずあるのが残念ながら実情です。
 本セミナーでは、多くのスタートアップ投資案件を投資側・スタートアップ側の双方で取り扱っている講師が、スタートアップ投資契約の重要条項について、一般的な説明にとどまることなく、実務で実効性をもっていかに機能させるかの観点から一歩踏み込んで、スタートアップ投資の実務において理解しておくべきポイントについて集中的に解説します。

補足案内

●本セミナーはご同業の受講を遠慮いただく場合があります。
●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。

講演項目

I. スタートアップ投資の方法
(1)スタートアップ投資のタイプ
(2)スタートアップ投資の方法
・CVCの場合を含むファンドの形式
・種類株式の設計
・定款と契約との役割分担
II. スタートアップ投資にかかる契約の徹底整理
(1)投資契約・株主間契約・提携契約の全体像
(2)投資契約・株主間契約・提携契約において、特に留意すべき条項
・投資関連契約上の視点
・出資に関する条項
・表明保証・補償請求の実効性
・経営関与、監督、情報取得に関する条項
・保有株式に関する株式譲渡に関わる原則、及びRight of First Refusal、Tag-Along Right、Drag-Along Rightにまつわる諸論点
・みなし清算
・事業提携に関する条項

講師紹介

龍野 滋幹 (たつの しげき) 氏
 2000年東京大学法学部卒業。2002年弁護士登録(第二東京弁護士会)、アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所。2007年米国ニューヨーク大学ロースクール卒業(LL.M.)。2008年ニューヨーク州弁護士登録、2007年から2008年にかけてフランス・パリのHerbert Smith法律事務所にて執務。2014年11月から東京大学大学院薬学系研究科・薬学部「ヒトを対象とする研究倫理審査委員会」審査委員。複数の投資ファンド及びスタートアップ企業の法律顧問を務め、投資ファンドの組成や国内外への投資ファンドへの出資、スタートアップ投資において豊富な経験を有する。また、国内外の買収、JV、その他のM&Aを専門とする。
 「今後の状況下におけるカーブアウトM&Aの法務戦略」、「スタートアップ投資・提携法務の徹底解説」、「新・M&A実務担当者養成講座(全4回)~ 課題ワークを通じて現場ですぐに役立つノウハウを習得 ~」、「ライフサイエンス業界の潮流を踏まえたM&A・提携に関する解説」、「新ファンド規制を踏まえた投資事業有限責任組合の組成の実務と法務」、「ファンド契約の実践的ポイント~投資ファンドからCVCまで、使える投資事業有限責任組合のポイント解説~」、「不祥事対応の最新実務~初動対応、AI等を用いた近時の調査手法から危機予防体制の構築まで~」など講演も多数。