第 3420 回

事業会社のCVC組成と投資に係わる法務面のポイント整理

-各種法規制から、有力投資先選定のノウハウやパラレル投資手法まで-

会場受講
2017年10月4日(水) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

龍野 滋幹
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 弁護士
パートナー
館 大輔
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 弁護士
スペシャル・カウンセル

講演趣旨

 ベンチャーによるIT関連をはじめとしたAI・ライフサイエンス・ロボット等の多分野に渡るめざましい活躍に伴い、ベンチャー投資は活発に行われてきていますが、近年の特徴としては、事業会社が投資家としてベンチャー投資の中心的役割を担いつつあることが挙げられます。事業会社によるベンチャー投資では、ベンチャーとの事業提携等を通じてベンチャーの有する新規技術を自社の既存・新規事業に有効活用していくことが、より中核的な目的として考えられていますが、その手段としてCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を利用して投資をする例が増えています。ベンチャーによる技術革新の加速を考えると、もはやベンチャーとの連携は多くの事業会社にとって喫緊の課題といえましょう。
もっともCVCは、投資ファンドとしての性質から、その組成から運営に至るまで必ずしも事業会社が精通しているとはいえない多くの金融規制に服することに加え、CVC特有の利益相反性等に関する法的論点への十分な配慮も不可欠となります。加えて、投資対象ベンチャー選定やパラレル投資に目配りした特有の条項についてのノウハウも知っておく必要があります。
本セミナーでは、ファンド組成やファンド投資に多くの経験を有し、また金融庁においてファンド規制の立案に従事した講師が、その豊富な経験に基づき、CVCを念頭に置いた各種法的論点、及びファンド契約のあり方に関する実践的解説を行います。
●本セミナーご参加者には、6枚で1回無料受講できるポイントカードをお1人につき1枚謹呈いたします。

補足案内

講演項目

1.投資ファンドの類型とCVCの組成手法
2.CVCに関する金融規制法上の留意点
(1)金融商品取引法上の規制
 a業規制(含む適格機関投資家等特例業務)
 b行為規制
 c開示規制
(2)その他金融規制(金融商品販売法、銀行法等)
(3)CVC特有の法的論点(利益相反対応を含む)
3.CVCによるベンチャー投資を見据えた投資事業有限責任契約やサイドレターのポイント
4.CVCによるベンチャー投資の実務
~案件選定、投資方法からEXITも見据えた投資契約の重要論点まで~

講師紹介

龍野 滋幹 (たつの しげき) 氏
 2000年東京大学法学部卒業。02年弁護士登録、アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所。07年New York University School of Law修了(LL.M.)、08年ニューヨーク州弁護士登録。14年11月から東京大学大学院薬学系研究科・薬学部「ヒトを対象とする研究倫理審査委員会」審査委員。専門分野は、国内外のM&A、JV、ベンチャー投資に加え、ベンチャー企業に対するアドバイスやPEファンドに対するアドバイス。
<セミナー>
 「ベンチャー・スタートアップへの投資及び提携の実務」、「新ファンド規制を踏まえた投資事業有限責任組合の組成の実務と法務」、「ファンド契約の実践的ポイント~投資ファンドからCVCまで、使える投資事業有限責任組合のポイント解説~」、「ベンチャー投資に係わる近時法務の重要ポイント-最新動向からデュー・ディリジェンス、投資契約、業務提携契約まで-」等多数
館 大輔 (たて だいすけ) 氏
 2001年早稲田大学法学部卒業。03年弁護士登録、アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所。06年金融庁総務企画局市場課出向(主にファンド規制の政・府令の立法作業)。金融規制法等に関する助言及びファンドの組成業務、並びにストラクチャードファイナンス、買収ファイナンス及びプロジェクトファイナンスに多数従事。
<セミナー>
 「ファンド契約の実践的ポイント~投資ファンドからCVCまで、使える投資事業有限責任組合のポイント解説~」、「投資事業有限責任組合の組成・運用等に係わる実務と法務」等多数