第 4572 回

コロナ禍で活用ニーズが高まる劣後ローンによる資金調達と契約時の留意点

会場受講LIVE配信動画配信
2021年6月14日(月) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

月岡 崇
長島・大野・常松法律事務所
パートナー 弁護士

講演趣旨

 コロナ禍の中、規模の大小を問わず数多くの企業において資本性資金のニーズが急増し、それを背景に劣後ローンの活用に関心が集まっています。政府も、政府系金融機関を通じた資本性劣後ローンを創設したり、金融機関向けの監督指針の改正により資本性借入金の取扱いを明確化したりすることにより、自己資本とみなすことのできる劣後ローンを活用した民間金融機関による金融支援を促しています。
 本講演では、劣後ローン取引の法的アドバイス経験が豊富な講師が、コロナ禍において資本性資金の供給手段としてニーズが高まる劣後ローンについて、その基本的な仕組みと主な条項の内容、更には借入人と貸付人それぞれの契約交渉におけるポイントまでを詳細に解説します。

補足案内

●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

1. 劣後ローンとは
(1)劣後ローンとは何か
(2)劣後の方式(絶対劣後と相対劣後)
(3)劣後ローンのメリット
2. コロナ禍と劣後ローン
(1)コロナ禍における劣後ローンへのニーズ
(2)政府の対応
(3)資本性借入金の取扱いの明確化
(4)資本性劣後ローン
(5)消費貸借契約書への印紙税の非課税措置
3. 劣後ローン契約の解説
(1)基本的な構造
(2)特徴的な契約条項の解説(劣後特約、利払の繰り延べなど)
(3)資本性との関係(ハイブリッド証券に対する格付機関の評価)
(4)契約交渉のポイント
4. 質疑応答

講師紹介

月岡 崇 (つきおか たかし) 氏
 バンキング(シンジケートローン、メザニンファイナンス、セキュリティトラスト等)、信託や債権流動化等のストラクチャードファイナンス取引、証券発行といった国内外のファイナンス取引や、金融規制法分野を主に取り扱う。日系企業の海外進出支援、特にインフラ分野における海外展開支援も手がけている。
 1999年弁護士登録、2004年Columbia Law School卒(LL.M.)、2004-2005年米国Shearman & Sterling法律事務所勤務。バンキングやキャピタルマーケットに係わる、英文による著述や論文多数。