第 4720 回

洋上風力発電プロジェクトの開発及びプロジェクトファイナンスに関する法的留意点

会場受講LIVE配信動画配信
2021年11月30日(火) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

小林 努
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)
パートナー 弁護士

講演趣旨

 再エネ海域利用法に基づく一般海域の占有に関する公募結果の公表も始まり、日本でも洋上風力発電プロジェクトの開発が本格化しております。昨年12月の洋上風力産業ビジョン(第1次)により、2030年まで毎年1GW、2040年までに30-45GWが政府の導入目標とされ、今後20年間に亘る事業拡大が期待されます。しかしながら、国内の洋上風力発電プロジェクトの実績が依然として少ない中で、特有の法律問題への理解はもちろんのこと、事業規模が大きいためプロジェクトファイナンスによる資金調達を視野に入れた検討が必須となります。
 本セミナーでは、これまで国内外のエネルギー・インフラ案件に15年以上関与し、実際に多数の洋上風力発電プロジェクトを担当している講師が、再エネ海域利用法の概要、公募プロセス等の法制度の解説を始めとして、洋上風力発電プロジェクトの開発、運転、ファイナンスに関連する法規制及び契約上の留意点について解説します。

補足案内

●企業内弁護士を除き、本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。
●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

1.海域利用に関する法制度
(1)再エネ海域利用法の概要
(2)促進区域指定ガイドライン
(3)一般海域における占用公募制度の運用指針
(4)海域利用に関する他の法制度(港湾法、条例)
2.洋上風力発電プロジェクトの開発等に関連する法規制等
(1)船舶に関する規制(カボタージュ規制)
(2)船員に関する規制
(3)改正港湾法に基づく拠点港湾の長期貸付け
3.洋上風力発電プロジェクトの開発等に関連する契約上の留意点
(1)風車供給契約(Turbine Supply Agreement)
(2)風車保守契約(Service and Availability Agreement)
(3)建設工事に関する契約(BOP)
(4)運転・保守管理に関する契約(BOP)
4.洋上風力発電プロジェクト向けプロジェクトファイナンス
(1)日本における風力発電プロジェクト向けプロジェクトファイナンス
(2)洋上風力発電プロジェクト特有の問題点
(担保設定・実行、占用許可の承継等)
5.質疑応答

講師紹介

小林 努 (こばやし つとむ) 氏
 1998年東京大学法学部卒業。2010年ペンシルバニア大学ロースクール修了。2019年から日本風力発電協会 洋上風力金融検討タスクフォース メンバー。2020 年から内閣府 PFI 推進委員会専門委員。再生可能エネルギー発電、火力IPP等のエネルギー事業、PFI・PPP等のインフラ事業に関する開発、運営、プロジェクトファイナンス等の案件に多数関与。弁護士になる以前は、株式会社東京三菱銀行(現、株式会社三菱UFJ銀行)にて勤務。また、株式会社三井住友銀行の英国現地法人に出向して欧州のプロジェクトファイナンス案件に関与した他、株式会社新生銀行に出向して銀行法務全般に従事した経験を有する。エネルギー/インフラ・プロジェクトの開発及びファイナンス関連の講演多数。
著作
 「FUKUSHIMA GETS A GAS-FIRED SOLUTION」(共著、『PFI Yearbook 2018』Thomson Reuters)等