第 4714 回

店頭デリバティブ取引のドキュメンテーション実務を身につける徹底習得講座
-証拠金規制の実施、LIBORの恒久的な公表停止、一括清算法の改正を踏まえ-

会場受講LIVE配信動画配信
2021年11月24日(水) 13:30~17:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

仲田 信平
西村あさひ法律事務所 カウンセル弁護士

講演趣旨

 一般的に、店頭デリバティブ取引を約定する際には、基本契約及び担保契約を締結した上で、個別の取引につきコンファメーションを用いて合意します。基本契約及び担保契約は、それぞれ、本文と当事者間の交渉で個別的な約定を行う選択条項とに分かれており、ドキュメンテーションの実務では、選択条項においてどんな取り決めをするかが大切なポイントです。また、デリバティブ取引は日々時価評価額が変動するため、特に市場リスクや信用リスクの管理が重要な課題となり、ドキュメンテーションにもこうした観点からの留意事項を反映させることが必要です。
 他方、証拠金規制の実施、一括清算法の改正や金融指標改革等、近時の店頭デリバティブに関する市場環境の変化に的確に対応することが求めらます。
 そこで、本セミナーでは、店頭デリバティブ取引の実務に携わっている講師が、基礎編で基本契約及び担保契約の締結にあたり実務的に重要なポイントを、応用編で証拠金規制や金融指標改革等を踏まえたドキュメンテーション上の重要ポイントを、実務に役立つようにやさしく解説し、4時間でしっかり身につくようにします。

補足案内

●企業内弁護士を除き、本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。
●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

【基礎編】
1.店頭デリバティブ取引を解するための基礎的な事項

(1) カレント・エクスポージャー/ポテンシャル・エクスポージャーとは?
(2) 市場リスク及び信用リスクとその管理
2.基本契約のドラフト・交渉のポイント
(1) 基本契約の本文及びスケジュール
(2) デフォルト事由と終了事由
(3) 一括清算法及び破産法58条等の適用に関する問題点
(4) 改正一括清算法に基づく担保権の保護
3.担保契約のドラフト・交渉のポイント
(1) 担保契約の本文及び選択条項
(2) 独立額及び与信額に関する問題点
(3) 値洗いと担保の受渡し
(4) 早期終了の場合の清算
【応用編】
1.金融危機以降のレギュレーション強化の概要

(1) グローバル・ベースでの店頭デリバティブに対する規制の強化
(2) 金商法及び監督指針の改正に基づく日本での店頭デリバティブに対する規制の強化
2. LIBORの恒久的な公表停止とドキュメンテーション
3.証拠金規制
(1) 変動証拠金規制の概要とドキュメンテーション
(2) 当初証拠金規制の概要等ドキュメンテーション

講師紹介

仲田 信平 (なかだ しんぺい) 氏
 デリバティブ取引のドキュメンテーション及びレギュレーションに豊富な実務経験を有する。ISDA等におけるデリバティブに関する多くのセミナーでスピーカーを務める。その他、アセット・マネージメント、証券化案件、各種金融レギュレーション、キャピタル・マーケッツ、アジア上場案件、M&A案件等に従事。東京大学、ノースウェスタン大学ロースクール卒業。97年弁護士登録、98年西村あさひ法律事務所入所、03年~06年 ゴールドマン・サックス証券会社勤務。