現在、自動車会社のみならず、IT企業まで乗り出して、無人自動運転移動サービスの実用化に向けしのぎを削っています。関係法整備では、レベル4無人自動運転移動サービス実現のための道路交通法改正についての検討がされています。さらに、自動配送ロボットや電動キックボード等の新しいモビリティに関する交通ルールの見直しやMaaS分野でのタクシー規制の見直しも進められています。
本講演では、国土交通省自動車局に出向し自動運転に係る道路運送車両法の改正にも携わった佐藤典仁弁護士と、同じく同局に出向し新しいモビリティに係る有識者検討会に参加するとともに自家用有償旅客運送制度の改正にも携わった秋田顕精弁護士が講師を担当し、「自動運転・新しいモビリティ・MaaSの法制度見直しに関する最新動向」と題して分かりやすく解説します。
佐藤 典仁 (さとう のりひと) 氏
2003年 私立東大寺学園高校卒業、2007年 東京大学法学部卒業、2008年 森・濱田松本法律事務所入所、M&A、コーポレート業務に従事、2013年 Northwestern University School of Law (LL.M.), Kellogg School of Management (Certificate in Business Administration) 修了、2013年 Hengeler Mueller法律事務所(デュッセルドルフ)にて執務(~2014年)、2014年 株式会社日立製作所に出向(~2015年)、2017年 国土交通省自動車局保障制度参事官室にて執務し、自動運転、リコール等を担当(企画調整官)(~2019年)、2019年 NEDO採択審査委員会委員(規制の精緻化に向けたデジタル技術の開発/モビリティ分野)。
国交省自動車局で「自動運転における損害賠償責任に関する研究会」の取りまとめ、自動運転に係る道路運送車両法改正を担当するとともに、不適切完成検査問題、MaaSへの取組等にも関与した経験を踏まえた、自動車、モビリティサービス全般についての、当局対応を含めた、専門的かつ的確な助言を行う。また、タクシー配車アプリ会社の事業統合、大手自動車部品メーカーの統合など自動車、モビリティサービスのM&Aの圧倒的な経験・知識を有する。
著書・論文
「自動運転・MaaSビジネスの法務」(共編著、中央経済社、2020年)など自動運転、モビリティサービス関連の書籍・論文等多数。
https://www.mhmjapan.com/ja/people/staff/738.html
秋田 顕精 (あきた けんしょう) 氏
2013年東京大学法学部卒業。2015年東京大学法科大学院修了。2016年弁護士登録。2019年7月~2021年6月まで国土交通省自動車局旅客課(保障制度参事官室併任。)にて執務し、自動運転、新しいモビリティ、旅客運送サービス等を担当(企画調整官)。現在、森・濱田松本法律事務所弁護士。
著書
「自動運転・MaaSビジネスの法務」(中央経済社、2020年)、「自動配送ロボットの実用化に向けた法的課題と検討」(ビジネス法務vol.21No.10)等。
WEB: https://www.mhmjapan.com/ja/people/staff/17467.html