第 4901 回

海外インフラプロジェクトの契約管理
~プロジェクト契約の基本と国際建設契約における留意点~

LIVE配信動画配信
2022年6月17日(金) 13:30~16:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

杉本 花織
長島・大野・常松法律事務所 カウンセル弁護士

講演趣旨

 2020年以降、新型コロナウイルスの世界的パンデミック、ミャンマーの政変、ウクライナ情勢等、世界はかつてないほどめまぐるしく変動しています。日本企業が参画している海外建設プロジェクトも極めて大きな影響を受けており、多くの日本企業が従来の契約では太刀打ちできない重大な問題に直面しています。
 本セミナーでは、プロジェクト契約の基礎をご紹介するとともに、今後も上記のような契約締結時には想定しえなかった事態が生じ得ることを前提に、契約をどのような建付としておけばそういった事態に耐え得るのか、また海外建設プロジェクトに参画する日本企業の利益等を守れるのかを、関連裁判例もご紹介しつつ、実務上の観点から議論します。

補足案内

●企業内弁護士を除き、本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。
●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、都合により開催当日のLIVE参加が難しい方へのご提供サービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内の案内開始を予定しています。動画の視聴期間は、案内開始から4週間です。

講演項目

I. プロジェクト契約の基本
(1) 国際建設契約の分類(施工契約、Design/Build契約、EPC契約)
(2) ランプサム契約と単価契約
(3) プロジェクトスキーム(JV、コンソーシアム等)
(4) 海外プロジェクト用標準約款(FIDIC, ENAA, NEC等)
(5) 海外プロジェクトと国内プロジェクトにおける標準約款の特徴と相違
II. プロジェクト関連契約のポイント
(1) 契約図書と優先順位
(2) プロジェクト契約の関係当事者(発注者、請負者、エンジニア)
(3) 工期と工程表
(4) 変更(Variation)
(5) 価格調整(エスカレーション)条項
(6) 不可抗力(Force Majeure)と発注者リスク(Employer’s Risk)
(7) 引渡と完成(Delivery and Acceptance)
(8) 瑕疵担保(Defect Liability)
(9) 紛争解決(Dispute Adjudication Boardと仲裁)
III. ケーススタディ-関連裁判例を題材として-
(1) 設計責任
(2) 予見不可能な地質条件(Unforeseeable Physical Condition)
(3) パンデミックと不可抗力
IV.質疑応答

講師紹介

杉本 花織 (すぎもと かおり) 氏
 2005年一橋大学大学院法学研究科(修士課程)修了。2013年University of Pennsylvania卒業(LL.M. with Wharton Business & Law Certificate)。国際インフラ案件(東南アジア、中東、欧州、米国等)や海外紛争案件(国際仲裁・国際訴訟)において、豊富な経験を有する。ENAA(エンジニアリング協会)契約法務部会会員、ECFA(海外コンサルタンツ協会)正会員、Society of Construction Law会員。