第 5202 回

洋上風力発電プロジェクトの公募手続、開発及びファイナンスに関する法的留意点
-ラウンド2の公募プロセスを踏まえて-

LIVE配信動画配信
2023年9月22日(金) 13:30~16:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

小林 努
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業) パートナー 弁護士

講演趣旨

 2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、洋上風力発電に対する期待は大きく、2030年まで毎年1GW、2040年までに30-45GWという現在の導入目標に留まらず、EEZへの拡張、洋上風力発電向け環境アセスの見直し、浮体式導入目標設定など更なる拡大に向けた議論もされているところです。他方、本年6月でラウンド2の公募も終わりましたが、これまでの公募手続を省みますと、その問題点・改善点も浮き彫りになってきています。
 本セミナーでは、これまで国内外のエネルギー・インフラ案件に15年以上関与し、先行する多数の洋上風力発電プロジェクトを実際に担当している講師が、洋上風力発電に関係する公募等の法制度、現在の問題点・改善点、開発・ファイナンスに係る契約上の留意点について、初めて同分野に関与される方も対象として、基本的な点から解説します。

補足案内

●企業内弁護士を除き、本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。●本セミナーではZoomを使います。応募されますと、「LIVE配信」および「動画配信」の両方が利用できます。●応募後に「LIVE配信」への参加が不都合となった場合は、キャンセルではなく「動画配信」のみのご利用となります。その場合も料金は変わりありません。●最初から「動画配信」のみへの応募もできます。●「動画配信」は、セミナー終了後、3営業日ほどで配信開始します。視聴期間は視聴開始から4週間です。

講演項目

 1.海域利用に関する法制度
  (1)再エネ海域利用法の概要
  (2)促進区域の指定
  (3)一般海域における占用公募制度
  (4)Round 2の公募手続を踏まえた問題点・改善点
  (5)更なる拡大に向けた議論(EEZへの拡張等)
 2.洋上風力発電プロジェクトの開発等に関連する法規制等
  (1)船舶に関する規制(カボタージュ規制等)
  (2)港湾法に基づく拠点港湾の長期貸付け及び利用ルール
  (3)環境アセスの見直しに関する議論
 3.洋上風力発電プロジェクトの開発等に関連する契約上の留意点
  (1)風車供給契約(Turbine Supply Agreement)
  (2)風車保守契約(Service and Availability Agreement)
  (3)建設工事に関する契約(BOP)
  (4)運転・保守管理に関する契約(BOP)
 4.洋上風力発電プロジェクト向けプロジェクトファイナンス
  (1)日本における風力発電プロジェクト向けプロジェクトファイナンスの概要
  (2)洋上風力発電プロジェクト特有の問題点
 5.質疑応答

講師紹介

 小林 努 (こばやし つとむ) 氏
 1998年東京大学法学部卒業。2010年ペンシルバニア大学ロースクール修了。内閣府PFI推進委員会専門委員(2020年~2022年)。日本風力発電協会 洋上風力金融検討タスクフォース メンバー(2019年~)。再生可能エネルギー発電、火力IPP等のエネルギー事業、PFI・PPP等のインフラ事業に関する開発、運営、プロジェクトファイナンス等の案件に多数関与。弁護士になる以前は、株式会社東京三菱銀行(現、株式会社三菱UFJ銀行)にて勤務。また、株式会社三井住友銀行の英国現地法人に出向して欧州のプロジェクトファイナンス案件に関与した他、株式会社新生銀行に出向して銀行法務全般に従事した経験を有する。Chambers等の海外出版社の受賞歴多数。プロジェクト関連の講演多数。
 著作 「FUKUSHIMA GETS A GAS-FIRED SOLUTION」(共著、『PFI Yearbook 2018』Thomson Reuters)等