日本企業の海外進出がますます盛んになっている。日系現地法人は資金ニーズが強く、現地の金融機関から借入をする機会も増えている。また、高いスプレッドでの貸付が見込めることから日本の金融機関も成長市場向けにクロスボーダーのローンを提供する機会を増している。このような状況の中で、日本の事業会社及び金融機関が英文のローン契約を締結する機会も増加しているが、英文ローン契約は、日本法を準拠法とする和文の契約とは異なる法的な観点でドラフトされていることも多く、言葉の問題だけでなくそのビジネス慣習などにも留意しなければならない。
そこで本セミナーでは、現在、アンダーソン・毛利・友常法律事務所のシンガポールオフィス代表として、英文ローン契約などにも携わっている講師が、2回に分けて、英文ローン契約書の作成実務について実務に役立つようにやさしく解説する。
第 3511 回 2018年1月26日(金) 英文ローン契約書作成実務の徹底習得講座<基礎編>
基礎編では、2当事者間のバイラテラルのシンプルな英文ローン契約を念頭に置いて、和文のローン契約と比較しつつ、英文ローン契約の構造及び英文ローン契約に特有の条項について実務的な観点から分かりやすく解説する。
第 3512 回 2018年2月2日(金) 英文ローン契約書作成実務の徹底習得講座<応用編>
応用編では、英文シンジケートローン契約の特徴及び実務について解説するとともに、英文ローン契約に基づく債権等のセカンダリー取引並びに英文ローン契約で近時問題となることが多い条項及び論点について詳細に解説する。