第 3323 回

航空機ファイナンスにおける航空会社倒産リスクへの有効な対応策

-ファイナンサーが多大な影響を受けないために-

会場受講
2017年6月13日(火) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

尾本 太郎
森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士

講演趣旨

 LCCや新興国の成長に伴う航空機ファイナンスニーズの高まりを背景に、わが国の金融市場に世界中のエアライン、リース会社から熱い視線が注がれています。低金利、資金余剰を背景に新たな運用先を探す国内の投資家やレンダーの関心もこれまでにもまして高まっているように思われます。しかし、航空機の使用者である航空会社は景気変動の波にさらされやすく業績は不安定です。航空会社が倒産した場合、ファイナンサーに多大な影響が出ることは避けられません。
 そこで本講演では、航空機ファイナンスにおける最大のリスクである航空会社の倒産リスクと対応方針について、多くの事例に対応してきた講師がわかりやすく解説します。

補足案内

講演項目

1 航空機ファイナンスの諸類型
① 航空会社に対する与信
② いわゆる一機買い
③ 匿名組合、任意組合
2 国内航空会社の倒産
① オペレーティングリースとファイナンスリース
② リース契約の解除とリース料の減額交渉
③ 事例検討
3 海外航空会社の倒産
① ケープタウン条約ハードルール
② IDERA
③ 航空機の引き上げ
4 まとめ
① 事前の留意点
② 倒産時の留意点
③ エンジン等特殊なリースの留意点

講師紹介

尾本 太郎 (おもと たろう) 氏
 慶應義塾大学法学部法律学科、ハーバード大学ロースクール卒業。「クライアントの勇気ある挑戦を応援すること」をモットーとして前向き、建設的なアドバイスを行う姿勢に高い評価を得る。Chambers Asia、Best Lawyers等、各種媒体からの受賞多数。航空機ファイナンスには10年以上取り組み、多数の案件の組成や危機管理に当たってきた。国内外の航空会社の倒産に対処した経験も豊富。