第 3555 回

電力事業向けプロジェクトファイナンス

-主要リスクやキャッシュフローの分析、ECAの利用など、必須知識を全てカバー

会場受講
2018年3月16日(金) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

井上 義明
プロジェクトファイナンス研究所 代表

講演趣旨

 海外の電力事業(主に発電所事業。以下同様)の資金調達にはプロジェクトファイナンスが頻繁に利用されている。現在、海外のプロジェクトファイナンス市場における調印案件のうち約半分を電力事業が占めるほどだ。従って、電力事業はプロジェクトファイナンス市場の主流と言える。新興国での電力需要は急伸しており、電力供給は恒常的に不足している。さらに、先進国や中国では石炭火力発電所から他燃料の火力発電所や再生可能エネルギーの発電所へのシフトが急速に進むなど、発電プロジェクトも多様化している。
 本セミナーは新企画として、電力事業向けプロジェクトファイナンスの重要テーマを最新の実例に触れながら採り上げる。主要リスクの分析、キャッシュフロー分析、ECA(輸出信用機関)の利用、マーチャント案件、さらに石炭火力発電所の気候変動問題まで今実務で必要な話題をカバーする。海外電力事業に携わる企業の方、また同分野のプロジェクトファイナンスに取り組む金融機関の方にとって、必見の決定版セミナーである。講師は邦銀、外銀、政府系金融機関で永年海外プロジェクトファイナンスの実務に携わり、海外プロジェクトファイナンスの実務解説書『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社 2011年)と LNG事業を採り上げた『LNGプロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会 2015年)を上梓している。

補足案内

講演項目

1 電力案件の概観・特性
2 電力案件の主要リスク
3 キャッシュフロー分析
4 ECAの利用
5 マーチャント案件の捉え方
6 石炭火力発電と気候変動
※採り上げるテーマは都合により一部変更になる場合がございますので、予めご了承ください。

講師紹介

井上 義明 (いのうえ よしあき)氏
 1984年富士銀行(現みずほ銀行)入行。プロジェクトファイナンス部、ニューヨーク支店融資課課長、ヒューストン支店プロジェクト&エネルギー課課長、プロジェクトファイナンス部部長代理、同参事役。2005年国際協力銀行プロジェクトファイナンス部参事(出向)。06年オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行スペシャライズドファイナンス・ジャパン本部長。17年プロジェクトファイナンス研究所代表。英検1級(優良賞)。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。慶應義塾大学福澤諭吉記念文明塾修了。講師歴多数。
<著書/論文>
 『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社2011年)および『LNG(液化天然ガス)プロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会2015年)。「なぜ交通インフラ事業にプロジェクトファイナンスは難しいのか」(Infrato 2017/4)。「輸出信用機関(ECA)とプロジェクトファイナンス」(Infrato 2017/7)