第 3633 回

石油・ガス向けプロジェクトファイナンス
-石油価格&埋蔵量リスク、FPSO&FLNG、LNG受入基地、カントリーリスク他ー

会場受講
2018年6月15日(金) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

井上 義明
プロジェクトファイナンス研究所 代表

講演趣旨

 本セミナーは海外プロジェクトファイナンスの石油・ガス分野に特化したセミナーである。石油・ガス事業向けのプロジェクトファイナンスは石油価格変動リスクや埋蔵量リスクが伴い、発電分野やインフラ分野に比べると内容が複雑である。石油・ガス事業に関わる事業会社にとっては、斯界でのプロジェクトファイナンスを理解し資金調達手段として活用してゆきたい。また、レンダーとなる金融機関は、この分野のプロジェクトファイナンスへの理解を深め、参入して収益機会を拡大してゆきたいとの思いがある。
 そこで、本講演では、石油・ガス事業向けプロジェクトファイナンスの主要リスクや上流部門向けリザーブ・ベース・レンディングを観てゆく他、近年話題となっているFPSOおよびFLNGの近況、北米LNG事業の特徴、LNG長期オフテイクの要否、アジアのLNG受入基地(FSRU含む)、カントリーリスクなどの具体的で実務上最新の注目テーマを多くの実例を踏まえて採り上げる。
 講師は邦銀、政府系金融機関、外銀において、特に石油・ガスをはじめとした資源開発のプロジェクトファイナンス案件を数多く手掛け、実務経験と知識が豊富。自らの経験に基づく分かり易い講義に定評がある。また、海外プロジェクトファイナンスの実務解説書『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社 2011年)と LNG事業を採り上げた『LNGプロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会 2015年)を上梓している。

補足案内

講演項目

1. 石油価格変動リスク
2. 埋蔵量リスク
3. リザーブ・ベース・レンディング
4. FPSO & FLNG
5. 北米のLNG事業モデル
6. LNG事業に長期オフテイクは必要か
7. アジアのLNG 受入基地 (FSRU含む)
8. 実例に基づくカントリーリスク
※採り上げるテーマは都合により一部変更になる場合がございますので、予めご了承ください。

講師紹介

井上 義明 (いのうえ よしあき)氏
 1984年富士銀行(現みずほ銀行)入行。プロジェクトファイナンス部、ニューヨーク支店融資課課長、ヒューストン支店プロジェクト&エネルギー課課長(米国駐在計7年)、プロジェクトファイナンス部部長代理、同参事役。2005年国際協力銀行プロジェクトファイナンス部参事(出向)。06年オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行スペシャライズドファイナンス・ジャパン本部長。17年プロジェクトファイナンス研究所代表。英検1級(優良賞)。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。慶應義塾大学福澤諭吉記念文明塾修了。講師歴多数。
<著書/論文>
 『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社2011年)および『LNG(液化天然ガス)プロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会2015年)。「なぜ交通インフラ事業にプロジェクトファイナンスは難しいのか」(Infrato 2017/4)。「輸出信用機関(ECA)とプロジェクトファイナンス」(Infrato 2017/7)