第 3726 回

自由化後の電力システム改革で契約・会計実務はどう変わるのか
~プロジェクトファイナンスへ与える影響も含めて~

会場受講
2018年10月3日(水) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

市村 拓斗
森・濱田松本法律事務所 オブ・カウンセル 弁護士
前川 和之
新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー 公認会計士

講演趣旨

 電力小売全面自由化後、新たな電力取引市場の整備に関する議論が活発に行われ、各種制度の整備が進みつつあります。本年5月には新たな電力取引市場整備の方向性として中間とりまとめ(案)が電力・ガス基本政策小委員会制度検討作業部会より示され、同月には非化石価値取引市場の初回オークションが開催されました。また、本年度の下期には間接オークションルールの開始が予定されています。更に2021年度までに各市場での取引が開始予定であるほか、電力先物市場の創設も予定されています。これらの制度的措置は、事業者の契約・会計実務に直接影響を与える点も多く含んでいます。そのため、その影響を把握し、早急に必要となる契約見直し等の準備を進めていくことが、今後電力ビジネスを行う上で極めて重要です。
 本セミナーでは、経済産業省などにおける議論を踏まえ、電力システム改革に深い知見を有する弁護士及び公認会計士が、自由化後の制度的措置に伴い必要となる契約・会計上の対応実務について、プロジェクトファイナンスへ与える影響も含め、詳細に解説します。
●本セミナーご参加者には、6枚で1回無料受講できるポイントカードをお1人につき1枚謹呈します。

補足案内

講演項目

1.間接オークションルール
(1)間接オークションルールの概要
(2)間接オークションルール導入に伴う契約・会計実務上の留意点
・相対契約から特定契約・間接送電権へ、デリバティブ取引との関係など
2.ベースロード電源市場
(1)ベースロード電源市場の概要
(2)ベースロード電源市場導入に伴う契約・会計実務上の留意点
・供出義務と相対契約の見直し、先渡取引による会計処理など
3. 容量市場
(1)容量市場の概要
(2)容量市場導入に伴う契約・会計実務上の留意点
・容量価値の支払いによる相対契約の見直しとそれに伴う会計処理など
4. 非化石価値取引市場
(1)非化石価値取引市場の概要
(2)非化石価値取引市場導入に伴う契約・会計実務上の留意点
・非化石価値の移転に伴う契約見直し、非化石証書に関する会計処理など
5. その他(需給調整市場等)

講師紹介

市村 拓斗 (いちむら たくと) 氏
 2011年11月~13年6月資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー対策課へ出向。13年8月~15年7月資源エネルギー庁電力ガス事業部政策課電力・ガス改革推進室へ出向。在任中は、接続拒否に関する制度設計、小売全面自由化の詳細制度設計、系統増強費用負担に関するガイドラインの立案、法的分離の制度設計などを担当。現在は、BGやPPAの見直しに関する相談を含め、電力小売自由化に関する相談を多数受任。電力広域的運営推進機関「地域間連系線及び地内送電系統の利用ルール等に関する検討会」「容量市場の在り方等に関する検討会」「需給調整市場検討小委員会」委員等の各種委員を兼務。
前川 和之 (まえかわ かずゆき) 氏
 13年7月~15年7月 経済産業省 資源エネルギー庁 新エネルギー対策課勤務。固定価格買取制度の運用(主に、発電設備の系統接続、出力抑制ルールなどを担当。15年8月~17年7月 経済産業省 電力月取引監視等委員会 ネットワーク事業監視課勤務。電力、ガスの自由化に向けた託送料金などの許認可に当たっての審査、一般送配電事業者による調整力の公募調達に関する指針の立案や運用状況の監視等を担当。17年8月より新日本有限責任監査法人に復帰。日本卸電力取引所「間接送電権の在り方に関する検討会」中立委員。