第 3757 回

「規制のサンドボックス」制度のすべて
-ブロックチェーン、FinTech、シェアエコ、データ利活用、ICO等々を実地で試せ、スタートアップ企業とのオープンイノベーション案件を前に進める切り札!-

会場受講
2018年11月1日(木) 9:30~11:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

増島 雅和
森・濱田松本法律事務所
パートナー 弁護士

講演趣旨

 本年の通常国会で成立、このほど施行された生産性向上特別措置法により創設された「規制のサンドボックス」制度は、日本におけるイノベーション推進のための切り札として大いに期待されています。不明確な法令の適用を明らかにし、または法令の例外を設けて新しいサービスの展開を支援する仕組みはこれまでも存在しましたが、必ずしも一般に利用されるには至っていませんでした。
 本講演では、今般の「規制のサンドボックス」制度の仕組みと従来とは何が異なるのか、また、なぜこれがイノベーション推進のための切り札として期待されているのか、具体的にどのような案件に活用することができるのか、認定の申請から実地での実証実験、制度改定に至るまでのプロセスと実務はどのようになるのか等、「規制のサンドボックス」制度の詳細を、本制度の提言から制度設計、海外法制調査に携わり、国会での法案審議で答弁の席にも立った講師が余すことなく解説します。

補足案内

講演項目

1. 規制のサンドボックス」の沿革
(1)英国FCAによる提唱と他国の追随
(2)FinTechの推進装置
(3)日本における規制のサンドボックスの議論
2. 「規制のサンドボックス」の狙いと仕組み
(1)「サンドボックス」の源流とオープンイノベーション戦略
(2)サンドボックス戦略の行政への応用
(3)日本版「規制のサンドボックス」の仕組みと特徴
(4)日本の競争戦略としての意義
3. サンドボックス認定のためのポイントと実務
(1)実証実験計画に先立つ実施合意書
(2)実証実験計画作成の急所
(3)適法性を勝ち取る手法
(4)サンドボックスの戦略的使用法
4. サンドボックスの具体的な使用法
(1)サンドボックス案件の紹介
(2)インキュベーション、コーポレートベンチャーキャピタルとサンドボックス

講師紹介

増島 雅和 (ますじま まさかず) 氏
 「イノベーション法務」の旗を掲げ、価値がモノからデータへ、ビジネスがリアルとデジタルとの融合に向かう中で、最新テクノロジーを踏まえた制度の革新を通じて日本の産業競争力を維持し、世界に良い影響を及ぼすための活動に邁進する。スタートアップ企業が産業のメインストリームに躍り出ることをいち早く見抜き、スタートアップ企業の事業創造と伝統的企業のイノベーションへのアクセスの両軸を支える活動に従事する。内閣府 革新的事業活動評価委員会委員、経済産業省 外部専門アドバイザー、IT総合戦略本部 シェアリングエコノミー検討会委員等を歴任。日本ベンチャーキャピタル協会顧問、金融革新同友会FINOVATORS代表、ブロックチェーン推進協会アドバイザー等。東京大学法学部・コロンビア大学ロースクール卒。