第 3802 回

海外プロジェクトファイナンスの注目テーマ
-成約案件の類型、北米発電、カントリーリスク、ECAの利用、金融危機等ー

会場受講
2018年12月14日(金) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

井上 義明
プロジェクトファイナンス研究所 代表

講演趣旨

 今回は、新企画として、海外プロジェクトファイナンスで昨今、特に注目されているテーマを中心に採り上げる。まず、「成約する案件と成約しにくい案件」の類型を体系的に理解し、案件数の多い「北米発電案件」の現状と課題を見てゆく。次に、事例や実例を用いて新興国案件で注意を要する「カントリーリスク」の理解を深める。さらに、プロジェクトファイナンスで「輸出信用機関(ECA)」がどのように利用されているのかを観て、最後に過去の「金融危機」と「問題案件」を振り返る。
 本セミナーの講師は、邦銀、外銀、政府系金融機関で永年に亘り海外プロジェクトファイナンスの実務に携わってきたベテランであり、海外プロジェクトファイナンスの実務解説書『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社 2011年)と LNG事業を採り上げた『LNGプロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会 2015年)などの関連著書も多数。海外事業に携わる企業の方、また海外プロジェクトファイナンスに取り組む金融機関の方にとって必見であり、営業部門の方はもちろん、審査・管理・企画部門の方にもぜひお勧めしたい。

補足案内

講演項目

1 成約する案件と成約しにくい案件
2 北米発電案件の現状と課題
3 事例と実例から理解するカントリーリスク
4 輸出信用機関(ECA)とプロジェクトファイナンス
5 金融危機と問題案件
6 質疑応答

講師紹介

井上 義明 (いのうえ よしあき)氏
 1984年富士銀行(現みずほ銀行)入行。プロジェクトファイナンス部、ニューヨーク支店融資課課長、ヒューストン支店プロジェクト&エネルギー課課長(米国駐在7年)、プロジェクトファイナンス部部長代理、同参事役。2005年国際協力銀行プロジェクトファイナンス部参事(出向)。06年オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行スペシャライズドファイナンス・ジャパン本部長。17年プロジェクトファイナンス研究所代表。英検1級(優良賞)。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。慶應義塾大学福澤諭吉記念文明塾修了。講師歴多数。
<著書/論文>
 『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社2011年)および『LNG(液化天然ガス)プロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会2015年)。「なぜ交通インフラ事業にプロジェクトファイナンスは難しいのか」(Infrato 2017/4)。「輸出信用機関(ECA)とプロジェクトファイナンス」(Infrato 2017/7)。現在インフラ情報サイトInfratoにコラム「プロファイバンカーの視座」連載中。