第 3866 回

中国サイバーセキュリティー法の詳細解説
-コンプライアンス上の留意点及び個人情報関連規制-

会場受講
2019年3月8日(金) 9:30~11:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

李 昱昊
GVA法律事務所 中国律師(弁護士)
尾城 亮輔
GVA法律事務所 弁護士

講演趣旨

 近時、中国では、インターネットが爆発的に普及する一方で、事故や情報漏えいが多発し大規模化するなど、サイバー空間におけるリスクが高まっています。このような状況を受け、中国政府は、中国のサイバーセキュリティー戦略に関する事項を全面的に規範化した法令として、2016年11月7日に「中国サイバーセキュリティー法」を成立させました。
 同法は、2017年6月1日から施行され、ネットワークの管理維持やデータの取扱に関して多方面から企業に対して義務付けしており、中国に進出している企業のみならず、インターネットに通じてグローバルなビジネスを行う企業や、大量のデータを収集・分析し、マーケティング活動を行う企業などにも対応を求めています。そのため、外資系企業が中国国内で事業を行い、中国国外から中国国内向けサービスを行うに当たっても、中国サイバーセキュリティ法を十分に理解しておくことが必要になります。
 本セミナーでは、中国サイバーセキュリティー法及びその関連規則・指針・ガイドライン等の概要、同法施行後の執行状況、並びに会社がとるべき対応について、中国の個人情報関連規制の説明を交えて解説します。

補足案内

講演項目

1.中国サイバーセキュリティー法の解説
・サイバーセキュリティー法の制定趣旨と企業コンプライアンス
・サイバーセキュリティー法規制の概要
・適用対象事業者の範囲と義務
・中国国内でのデータ保存及び国外移転に関する規制と企業コンプライアンス
・サイバーセキュリティー法の処罰事例の紹介
2.中国の個人情報関連規制
・中国におけるデータの法的地位
・サイバーセキュリティー法における個人情報保護制度
・サイバーセキュリティー法以外の個人情報関連規制

講師紹介

李 昱昊 (り いっこう) 氏
 中国蘇州大学卒業後、中国の法律事務所で執務。カリフォルニア州大学デビース校ロースクール研修、慶應義塾大学法学研究科修士課程卒業後、現職。中国と日本の法律事務所で経験を積み、日本企業に対する中国進出法務及び対中投資、中国企業に対する日本ビジネス支援業務等に従事。IT・情報テクノロジーを活用した企業に積極的にサポート。
尾城 亮輔 (おじろ りょうすけ) 氏
 東京大学法学部卒業、同法科大学院修了。経済産業省「平成30年度AI・データ契約ガイドライン検討会」構成員。AI・データ取引などのIT関係の業務に従事。