第 3991 回

洋上風力発電の実務とファイナンス
~再エネ海域利用促進法を踏まえて~

会場受講
2019年8月5日(月) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

越元 瑞樹
TMI総合法律事務所
弁護士 (パートナー)
井上 卓士
TMI総合法律事務所
弁護士

講演趣旨

 「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(再エネ海域利用促進法)が2019年4月1日に施行され、経済産・国土交通省より中間整理が発表されるなど、日本の周辺海域における洋上風力発電プロジェクトの実現に向けた一般海域における新制度整備が現在進行形で着々と進んでおり、洋上風力発電事業に取り組む当事者においては、最新の動向・情報の把握が重要となっております。また、洋上風力発電プロジェクトを進めるにあたっては、太陽光発電や陸上風力発電プロジェクト等においての発電事業スキームやファイナンスの組成にかかるこれまでの実務を基本とする一方で、再エネ海域利用促進法の動向を注視しつつ、洋上風力発電プロジェクト特有の新たな課題や問題について十分に検討することも必要となります。
 そこで、本セミナーでは、再エネ海域利用促進法に関する最新の動向を解説するとともに、今後洋上風力発電プロジェクトを組成するにあたって実務上把握しておくべき事項や問題点等を具体的な想定事例を踏まえつつ検討の上、今後洋上風力発電プロジェクトを進めるにあたっての重要なポイントを分かりやすく解説します。

補足案内

●本セミナーご参加者には、6枚で1回無料受講できるポイントカードをお1人につき1枚謹呈します。
●本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。

講演項目

1.日本における洋上風力発電事業の現状
2.再エネ海域利用促進法
(1)立法経緯・従来の制度(条例・港湾法)
(2)再エネ海域利用促進法の概要
(3)再エネ海域利用促進法に基づく占用許可手続の概要
(4)促進区域指定/協議会
(5)公募手続
(6)その他問題点
(占有料・原状回復・地位承継・先行業者の調整)
3.取引ストラクチャー・洋上風力発電事業固有の問題点等
(1)想定される取引ストラクチャー
(2)カボタージュ規制
(3)漁業権
(4)環境影響評価
(5)送電網・系統
(6)洋上風力発電事業に関連する法令
4.各種プロジェクト関連契約の概観
(1)風力タービン供給契約
(2)工事請負契約
(3)O&M契約
(4)株主間契約
5.デット・ファイナンス
(1)担保
(2)スポンサー・サポート
(3)洋上風力発電事業固有の貸出リスク

講師紹介

越元 瑞樹 (こしもと みずき) 氏
 1997年慶應義塾大学法学部法律学科卒業、2005年司法修習(58期)を経て弁護士登録(第二東京弁護士会)、外資系法律事務所に入所、2010年New York University School of Law卒業、2010年外資系法律事務所のニューヨーク事務所勤務、2011年ニューヨーク州弁護士登録、2013年から2015年まで大手金融機関のストラクチャードファイナンス部に勤務、2015年よりTMI総合法律事務所勤務、主にプロジェクトファイナンス、船舶ファイナンス、外国籍ファンド投資取引等を取り扱う。2019年版 Legal500 Asia-PacificにおいてBanking and Finance部門でNext Generation Lawyerに選出。講演として「インバウンド・プロジェクトファイナンスの法務」「民法改正がプロジェクトファイナンスに与える影響」「海外プロジェクトファイナンスのビジネスと法務ー電力事業を中心として」「船舶ファイナンスの法務と実務」「インドネシア進出企業が知っておくべき法と実務」他。
井上 卓士 (いのうえ たかし) 氏
 2004年中央大学法学部法律学科卒業、2006年司法修習(59期)を経て弁護士登録(第一東京弁護士会)、国内大手法律事務所などに勤務、2017年Cornell University Law School卒業、同年よりTMI総合法律事務所勤務、2018年ニューヨーク州弁護士登録、主にプロジェクトファイナンス、債権・不動産の証券化流動化、各種動産リース、ファイナンス取引に関連する訴訟紛争等を取り扱う。