第 4014 回

医療ビッグデータの利活用の法務
~グローバル展開時の留意点も含めて

会場受講
2019年9月5日(木) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

野呂 悠登
TMI総合法律事務所
弁護士

講演趣旨

 近年、医療ビッグデータの利活用への期待が高まっております。一方、医療ビッグデータには、個人情報保護法や次世代医療基盤法など、様々な法規制が関係してくるため、その利活用に当たってはそれらの法規制に適切に対応することが必須です。また、医療ビッグデータを利活用したビジネスをグローバル展開する際には、外国における法規制にも留意する必要があります。
 本セミナーでは、個人情報保護の分野を主に担当している講師が、医療ビッグデータの利活用に当たって、関係者が留意しなければならない法規制について解説します。また、そのようなビジネスをグローバルに展開する際の留意点についても詳述します。

補足案内

講演項目

1. 医療ビッグデータと個人情報保護法
(1)日本の個人情報保護法の体系(いわゆる2000個問題)
(2)医療分野における個人情報保護法のルール
(3)医療ビッグデータの利活用のスキームとその対応(匿名加工情報、共同研究、PHR等)
2. 医療ビッグデータと次世代医療基盤法
(1)次世代医療基盤法の概要
(2)次世代医療基盤法に基づく医療ビッグデータの利活用
3. 医療ビッグデータと倫理指針
(1)倫理指針の適用関係
(2)人を対象とした医学系研究に関する倫理指針
4. 医療ビッグデータと情報セキュリティ
(1)情報セキュリティの法律
(2)医療情報と情報セキュリティ(3省3ガイドライン)
5. 医療ビッグデータとグローバル展開時の留意点
(1)欧州
① EU法
② 各国の国内法
(2)米国
① 連邦法
② 州法

講師紹介

野呂 悠登 (のろ ゆうと) 氏
 東北大学法学部卒業、東京大学法科大学院修了。TMI総合法律事務所弁護士。平成27年改正個人情報保護法の全面施行前後に、個人情報保護委員会事務局において法令解釈を担当。
<近著>
 『個人情報管理ハンドブック[第4版]』(商事法務、2018)、「英文例付き 外国法に対応したプライバシーポリシーの作成・見直し(ビジネス法務、2018年12月号)」、「AIによる個人情報の取扱いの留意点」(Business Law Journal、2018年6月号)、「医療ビッグデータの利活用と匿名加工情報の論点」(TMI-NewsletterVol.38)、「次世代医療基盤法の概観」(TMI-NewsletterVol.35)等