近年、日本政府のインフラ輸出政策とも相俟って、日本企業によるアジア、中東、アフリカその他諸外国へのインフラ輸出(電力、鉄道、港湾、空港、橋、拘束道路等)の機会は増えています。しかし、海外での建設プロジェクトは、日本国内プロジェクトとは考え方も慣習も全く異なり、日本流の「信義誠実に基づく」プロジェクト遂行は通用しません。その結果、日本企業が海外の発注者やJVパートナー、下請業者等とトラブルになるケースが増えています。
本セミナーでは、プロジェクト契約の基礎をご紹介するとともに、国際建設契約で広く使われてるFIDIC約款をもとに、日本企業が海外プロジェクトのどのような場面でトラブルに陥りやすいのか、契約をどのような建付としておけばトラブルを未然に防ぎ、また生じたトラブルを最小限に抑えられるのかを、関連裁判例もご紹介しつつ、実務上の観点から議論します。
なお、本セミナーでは、FIDIC MDB 2010を使用しますので、下記からダウンロードの上印刷してご持参ください。
https://www.ebrd.com/downloads/procurement/project/mdbgcv3unprotected.pdf