渋川 孝祐 氏 西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士

　国内外で宇宙ビジネスに係わる民間主導の活動が盛んとなり、また、いわゆる宇宙活動法やリモートセンシング法など、宇宙ビジネスに関する法整備が、日本国内においても進展している。宇宙ビジネスは今後さらなる発展が予測され、並行して、宇宙資産や宇宙関連プロジェクトを対象としたストラクチャードファイナンス取引についても、今後数多く検討されることになると思われる。
　本セミナーでは、企業ファイナンスに係わるアドバイス実績が豊富な二人の講師が、宇宙資産及び宇宙関連プロジェクトを対象とするアセットファイナンス取引、プロジェクトファイナンス取引等の可能性と主要な論点を解説する。

※本講演で渋川先生と一緒に講演いただく予定だった曽我先生が都合により当日ご登壇できなくなりました。渋川先生には曽我先生の分もご担当していただきます。
誠に申し訳ございませんが、ご了承ください。

１．宇宙関連条約及び宇宙関連法の概要

（１）宇宙関連ビジネスの概要
（２）宇宙関連条約の枠組み
（３）我が国の宇宙関連法

２．宇宙資産・宇宙関連プロジェクトを対象とするファイナンス取引

（１）コーポレートファイナンス
（２）アセットファイナンス取引の可能性
（３）プロジェクトファイナンス取引の可能性
（４）証券化・流動化取引の可能性

３．宇宙資産を対象とする担保権に関する問題

（１）準拠法の問題
（２）想定される担保取得の方法
（３）ケープタウン条約・宇宙資産議定書
（４）担保実行における論点

渋川 孝祐 (しぶかわ こうすけ) 氏

　1998年東京大学法学部卒業　2006年ニューヨーク大学ロースクール卒業(LL.M.)　2000年弁護士登録(第一東京弁護士会)　2007年ニューヨーク州弁護士登録 航空機・船舶ファイナンスを中心とするアセット・ファイナンス取引、買収ファイナンス取引その他のファイナンス案件を数多く手懸ける。 金融取引分野に関する講演多数。著作として「ファイナンス法大全(全訂版)」（共著・商事法務）など。18年Who’s Who Legal-Aviation Finance/Shipping/Banking 各受賞。