第 4106 回

船舶ファイナンス契約の実務
-竣工前と竣工後、各ファイナンスにおける留意点を詳細に解説-

会場受講
2019年12月16日(月) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

神鳥 智宏
PwC弁護士法人
ディレクター 弁護士

講演趣旨

 船舶ファイナンスは、伝統的なアセット・ファイナンス取引の一つであり多くの前例がある。しかし、取引関係者が多くストラクチャーが複雑であり、実務上、船舶特有の留意事項があるほか、パナマやリベリアをはじめとする海外の法律事務所との連携・協働が必要となる案件も多い。また、近年では取引関係者の経済的な破綻に伴い、リストラクチャリングが必要となる案件も出てきている。
 本講演では、船舶ファイナンス実務の基本的な事項について、典型的なストラクチャーをもとに説明したうえ、各契約及び担保設定に関し、レンダーや投資家の立場から留意するべきリスクを指摘しつつ、対応方法につき解説する。

補足案内

●本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。

講演項目

1. 船舶ファイナンスの概要
典型的なストラクチャーとその特徴
2. 竣工前の船舶に関するファイナンス
(1)造船契約の特徴とファイナンスの必要性
(2)発注者に対する貸付人の権利保全建造中の船舶に対する抵当権、造船契約上の発注者の地位の譲渡担保、Refund Guarantee、親会社保証等
3. 竣工後の船舶に関するファイナンス
(1)ファイナンスの必要性、新造船と中古船
(2)船舶売買契約 ~ 引渡書類と対抗要件具備に関する留意点
(3)ローン契約 ~ シンジケートローンの場合の留意点など
(4)船舶抵当権設定契約 ~ 船籍による違い、商法改正の影響など
(5)傭船料譲渡担保契約 ~ 傭船契約の種類、民法・商法改正の影響など
(6)保険金請求権質権設定契約 ~ 保険の種類など
(7)社員持分質権設定契約
(8)親会社保証 など
4. 質疑応答

講師紹介

神鳥 智宏 (かんどり ともひろ ) 氏
 1999年東京大学法学部卒業、2009年カリフォルニア大学バークレー校ロースクール卒業、(LL.M.)、2002年弁護士登録(第一東京弁護士会)。国内外を問わず金融取引全般を広く手掛ける。特に船舶ファイナンス取引においては、案件組成のみならず、リーマン・ショック後のリストラクチャリング案件について、豊富な経験を有する。金融機関(在ロンドン)のインハウスカウンセルとして勤務し、銀行法等の規制対応に関する経験も有する。