第 4155 回

事業承継M&Aの最新動向と課題総点検
-案件の進め方、DDの頻出注意点、M&A契約書作成などのポイントを解説-

会場受講
2020年2月18日(火) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

龍野 滋幹
アンダーソン・毛利・友常法律事務所
パートナー 弁護士

講演趣旨

 黒字経営であったり有力技術を持っていたりするにもかかわらず、多くの中堅オーナー企業で後継者難が深刻になっています。そんな中、大企業が地域の有力企業を取り込んで事業カバー地域や領域を一気に拡張したり、投資ファンドが経営のてこ入れや同種企業の統合によるシナジー後のエグジットを企図したりするなど、M&Aによって事業を承継する動きが加速しています。政府も銀行による出資規制を見直すなど、事業承継による地方創生を後押しています。
 しかしながら、事業承継M&Aには、当事者、案件の進め方、デュー・ディリジェンスにおける頻出注意点、M&A契約書の内容等、特有のポイントが多く存在しますので、それらをよく理解せずに進めたために、案件が頓挫したり後にリスクを残したりする例も散見されます。
 本セミナーでは、地方都市を含め、多くの事業承継案件において、売主側、買主側双方へのアドバイス経験を数多く持つ講師が、その知見をもとに、事業承継M&Aで実務上ポイントとなる事項について詳しく解説します。

補足案内

●本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。

講演項目

1.事業承継M&Aを取り巻く環境
(1)事業承継M&Aの近況
(2)事業承継M&Aの担い手
(3)政府の施策~銀行の議決権保有制限(いわゆる5%ルール)の見直しによる事業承継への関与の拡大
2.事業承継M&Aのスキーム
(1)承継の相手方による整理
(2)事業承継M&Aの法的スキームの整理
3.M&A契約の重要ポイント
(1)複数売主の場合の論点
(2)株券にかかる諸問題
(3)名義株の問題
(4)事業承継における表明保証の方法・内容補償の取り決め方
(5)従業員の取扱い
(6)関連当事者間取引
(7)オーナーのリテンション

講師紹介

龍野 滋幹 (たつの しげき) 氏
 2000年東京大学法学部卒業。2002年弁護士登録(第二東京弁護士会)、アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所。2007年米国ニューヨーク大学ロースクール卒業(LL.M.)。2008年ニューヨーク州弁護士登録、2007年から2008年にかけてフランス・パリのHerbert Smith法律事務所にて執務。2014年11月から東京大学大学院薬学系研究科・薬学部「ヒトを対象とする研究倫理審査委員会」審査委員。M&A、ジョイント・ベンチャー、ファンド組成・投資や会社法及び知的財産権取引その他の企業法務全般を取扱い、特にM&Aにおいては複雑なストラクチャリングを要する案件を多く取り扱っている。
<主なセミナー>
 「新・M&A実務担当者養成講座(全4回)~課題ワークを通じて現場ですぐに役立つノウハウを習得~」、「事業会社によるスタートアップへの投資・提携の法務」、「事業会社のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)組成とベンチャー投資における重要ポイント」、「事業承継M&Aの重要ポイント」、「クロスボーダーM&Aの法務」、「不祥事対応の最新実務~初動対応、AI等を用いた近時の調査手法から危機予防体制の構築まで~」、「AI事業の提携と買収の法務実務」、「ライフサイエンス業界に特有の法的留意点」、「ポストM&Aにおいて買収会社の運営を成功させるために~M&A契約における対応からグループ会社管理のポイントまで~」、「ベンチャー・スタートアップへの投資及び提携の実務」、「ジョイント・ベンチャー契約の実務的理解と頻出ケーススタディー 」など多数。