第 4161 回

プロジェクトファイナンスの実務
~発電所プロジェクトの最新実務動向や法改正の影響も踏まえて~

会場受講
2020年2月21日(金) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

末廣 裕亮
森・濱田松本法律事務所
パートナー 弁護士

講演趣旨

 脱炭素化社会やSDGs達成のカギとして、再生可能エネルギーによる発電事業が脚光を浴びています。太陽光発電や風力発電だけでなく、バイオマス発電等も注目されており、地域産業の活性化・地方創生への寄与も期待されるなど広がりを見せています。こうした発電事業については、事業から生じるキャッシュフローを引当てとした資金調達手法「プロジェクトファイナンス」の活用に関心が集まっています。他方で、事業の特性に応じた関係当事者間のリスク分担など、取組みに際して知っておくべき論点・課題も少なくありません。
 本セミナーでは、発電所プロジェクトやPFI/PPPなどで豊富なアドバイス実績を有する講師が、プロジェクトファイナンスにおけるリスク分析や契約実務の実務上のポイントを、事業者・金融機関双方の視点で解説するとともに、発電事業を中心に最新の実務動向や関連する法改正について詳述します。

補足案内

講演項目

I. プロジェクトファイナンスの概要
(1) プロジェクトファインスの特徴
(2) 関係当事者とストラクチャ
II. プロジェクト関連契約のポイント
(1) プロジェクトリスクへの対応
(2) プロジェクト関連契約の概要
(3) 主要なプロジェクト関連契約のポイント
(4) プロジェクトファイナンスに特有の規定
(5) バイオマス発電事業におけるリスク分析の例
III. 融資関連契約のポイント
(1) 融資関連契約の概要
(2) ローン契約のポイント
(3) 担保関連契約のポイント
(4) スポンサーサポート契約のポイント
(5) 直接協定のポイント
IV. セカンダリー取引の実務上のポイント
(1) 取引スキームとリスク分析
(2) セカンダリー取引とファイナンス
V. 法改正が与える影響
(1) FIT制度・電力システム改革と発電所プロジェクトファイナンス
(2) 重要論点
VI. 質疑応答

講師紹介

末廣 裕亮 (すえひろ ゆうすけ) 氏
 プロジェクトファイナンス、LBOファイナンス等を始めとするストラクチャードファイナンスを主要な取扱分野とし、発電所プロジェクト・PFI/PPPなどにおいて、レンダー側・スポンサー側を問わず多くの案件に関与してきた。The Legal 500 Asia Pacific 2019にて、Projects and energy 及びBanking and financeの2分野でNext generation lawyers-JAPANを受賞。
<関連論文>
 「電力システム改革におけるインバランス制度の変更と契約実務ーリスク分担・プロジェクトファイナンスの観点から」(NBL1078号)、「コンセッション方式を利用したPFI事業におけるリスク分担について」(NBL1054号・1056号)等多数