池田 耕市 氏 クレオ国際法律特許事務所 弁護士

　経営戦略の一環として、M&Aを積極活用する事業会社やバイアウトファンドが増えている。しかしながら、一方では、責任者や担当者が複雑な制度に対応できず、プロセス管理も円滑に行えずに苦慮する例も多い。それは、①投資回収やパフォーマンス、②買収先の債務超過リスク、③マルチプル法による企業価値評価・株式価値評価、④買収に伴う借り入れ負担、等等悩みの種が尽きないからだ。
　本講演では、事業会社（商社）やバイアウトファンドで10年以上M&Aに取り組んできた弁護士が、事業会社やバイアウトファンドのM&A担当者を主な対象に、M&A戦略の最適ノウハウをお伝えする。更に、実務での悩みどころを捉え、M&Aを成功に導くシナリオを提示する。

・全体像
・M&Aによる価値創造と収益実現の本質
・投資ストラクチャーの選定と効果的な買収
・M&Aの体制構築
・投資目的，投資クライテリア，投資計画の画定
・バイアウトファンドにおけるソーシング活動のポイントとITの活用
・投資のパフォーマンス評価の方法（定量・定性）
・M&Aのプロセス
・買収手続の内容と時間軸
・Valuation（倍率法）：具体的計算手続，他の手法との比較
・Leverageの概念・機能
・買収後の施策
・M&Aに関するガバナンス・職業倫理
・事例検討

池田 耕市 (いけだ こういち) 氏

　石川県出身。大阪大学大学院卒。2009年にKISCO入社、M&A部門の立ち上げと投資実行にかかわる。2016年にJ-STAR入社、バイアウトファンドで投資先のバリューアップを担当。2018年よりクレオ国際法律特許事務所に所属。ビジネス×リーガル×ファイナンスの観点から、弁護士として上場企業からスタートアップ企業に至るまで、M&Aの体制構築や実行面に関するアドバイスを手掛けている。