第 3398 回

海外プロジェクトファイナンスの実務【資源開発編】

~石油・ガス分野をマスターするための決定版~

会場受講
2017年9月8日(金) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

井上 義明
プロジェクトファイナンス研究所 代表

講演趣旨

 海外のプロジェクトファイナンス案件は電力や水事業のような案件と石油・ガスを中心した資源開発案件に分けることができます。前者は事業収入が安定した事業モデルです。後者は資源価格が市場で変動しているので、事業収入が不安定な事業モデルです。また、後者は埋蔵量のリスクも伴うため事業リスクの評価が簡単ではありません。従って、プロジェクトファイナンスにおいても前者の電力・水案件は比較的取り組みやすく、後者の資源開発案件はどこから手を付ければよいのか苦心する方が少なくありません。
 本セミナーは新企画のセミナーで、海外プロジェクトファイナンスのうち資源開発案件の代表的な分野である石油・ガス分野を採り上げます。石油・ガス分野独特のリスク分析やファイナンス手法に加え、洋上生産設備であるFPSO/FLNGやLNG事業が昨今直面する諸問題も採り上げます。石油・ガス分野の海外事業投資に携わる企業の方、また同分野のプロジェクトファイナンスの知見を高めたい金融機関の方にとって、必見の決定版セミナーです。講師は邦銀、外銀、政府系金融機関で永年海外プロジェクトファイナンスの実務に携わり、海外プロジェクトファイナンスの実務解説書『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社 2011年)と LNG事業を採り上げた『LNGプロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会 2015年)を上梓しています。

補足案内

講演項目

1. 原油価格変動リスク
2. 埋蔵量リスク
3. リザーブ・ベース・ファイナンス
4. FPSO & FLNG
5. 北米のLNG事業モデル
6. LNG事業に長期オフテイクは必要か
7. LNG 受入基地 (regasification)
8. カントリーリスク
9. 輸出信用機関(ECA)との協働
10. 問題案件への対応
11. 関連質疑応答
都合により内容が一部変更になる場合がございます。
予めご了承ください。

講師紹介

井上 義明 (いのうえ よしあき) 氏
  1984年富士銀行(現みずほ銀行)入行。プロジェクトファイナンス部、ニューヨーク支店融資課課長、ヒューストン支店プロジェクト&エネルギー課課長、プロジェクトファイナンス部部長代理、同参事役。2005年国際協力銀行プロジェクトファイナンス部参事(出向)。06年オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行スペシャライズドファイナンス・ジャパン本部長。17年プロジェクトファイナンス研究所代表。英検1級(優良賞)。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。講師歴多数。
<著書/論文>
 『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社2011年)および『LNG(液化天然ガス)プロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会2015年)。「なぜ交通インフラ事業にプロジェクトファイナンスは難しいのか」(Infrato 2017/4)。「輸出信用機関(ECA)とプロジェクトファイナンス」(Infrato 2017/7)