第 4258 回

欧州におけるM&A契約書の実務と要点
-契約の基本構成から、表明保証、補償条項に至るまで-
【会場受講】【動画配信】

会場受講
2020年6月18日(木) 13:30~16:30
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

大沼 真
長島・大野・常松法律事務所
弁護士

講演趣旨

 欧州における日本企業によるM&Aは近年増加しており、海外戦略の一環としてその重要性が一層高まっている。他方、欧州におけるM&Aでは、複数の法域に渡り複雑になることも少なくなく、日本とは異なる実務や規制法への対応も必要となる。特に、M&A契約に係わる実務には十分な法的知識の習得が欠かせない。
 本講演では、欧州におけるM&Aの法務アドバイスにおいて豊富な実務経験を有する講師が、M&A取引において肝となる契約書の実務と要点について、最新の実例・トレンドも交えながら分かりやすく解説する。

補足案内

●本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。
●動画配信は、開催当日、ご都合により会場にお越しになれない方にご提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。

講演項目

1. 欧州におけるM&A契約に対する基本的な考え方
・サイニングの重要性
・買主と売主の間のリスク分担の考え方
・売主企業の属性による差異
2. M&Aにおける基本的な契約書の構成
3. 価格の調整メカニズム
・ロックドボックス方式 vs 価格調整方式
・ロックドボックス方式における主要概念(リーケージ・パーミッテドリーケージ)
・アーンアウト
4. 前提条件の主要項目・MAC条項
5. 表明保証
・デューディリジェンスを踏まえた対応
・アンチ・サンドバッギング条項
6. 表明保証保険
・表明保証保険のメカニズム
・表明保証保険によってカバーされるリスク・されないリスク
・契約書との関係での留意事項
7. 補償条項
・補償条項のメカニズムとトレンド
・補償責任の制限規定
・エスクロー・アレンジメントの活用
8. その他:欧州における規制法を踏まえた契約上の手当て等

講師紹介

大沼 真 (おおぬま まこと) 氏
 M&A・企業組織再編・ジョイントベンチャーを中心として、企業法務全般を取り扱う。2016年から2019年にかけてドイツ、オランダ、ロシアの法律事務所にて執務し、欧州地域におけるM&A取引等に関して幅広い経験を有している。2009年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業、2010年 弁護士登録、2016年 Columbia Law School卒業(LL.M.)。ニューヨーク州弁護士・英国ソリシター資格保有。