第 4286 回

ABL(債権・動産担保融資)と再生ファイナンスの実務上の留意点
【会場受講】【LIVE配信】【動画配信】

会場受講
2020年7月27日(月) 13:30~17:00
金融ファクシミリ新聞社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2階 地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

松井 裕介
森・濱田松本法律事務所
パートナー 弁護士
末廣 裕亮
森・濱田松本法律事務所
パートナー 弁護士

講演趣旨

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の拡大は、多くの事業者の経営に売上大幅減や資金繰り悪化などの大きな影響を与えています。資金繰り悪化の懸念を払拭するには、金融機関からの融資が欠かせません。ただ、無担保・無保証の特別融資には限界があり、担保付融資の検討を要する場合もあります。しかしながら、このような局面においては担保余力が不足していることも想定され、不動産担保や連帯保証に依拠した従来型の融資の活用には難しさが伴います。そこで、売掛債権や在庫動産を担保対象とするABL(Asset-Based-Lending)が注目されています。また今後、再生ファイナンス(特に、プレDIPファイナンスやDIPファイナンス)も増えると予測されます。
 このようなABLや再生ファイナンスには、モニタリングや回収時に生じる特有の問題がありますので、関係者はその法制度や実務をよく理解しなければなりません。そこで本セミナーでは、企業融資や事業再生・倒産・債権回収等を専門とする二人の講師が、ABLの設計・途上管理・回収局面や再生ファイナンスにおける実務上の留意点を詳しく解説します。

補足案内

●本セミナーご参加者には、6枚で1回無料受講できるポイントカードをお1人につき1枚謹呈します。
●本セミナーはLIVE配信での受講も可能です。
●動画配信は、開催当日、ご都合により会場にお越しになれない方にご提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。

講演項目

1. ABLのポイント
(1) ABLとは
(2) 在庫担保の留意点
a. 設定方法と担保物の特定方法
b. 他者の権利との競合
(3) 売掛債権担保の留意点
a. 設定方法と担保物の範囲
b. 譲渡制限特約付債権の取扱い
c. 自己信託の利用可能性
(4) 担保実行のポイント
a. 在庫担保の実行
b. 売掛債権担保の実行
c. 倒産手続における取扱い
2. 再生ファイナンスのポイント
(1) 再生ファイナンスとは
(2) 倒産手続の概要と各手続の異同
(3) プレDIPファイナンス/DIPファイナンスの法的論点
a. 優先弁済の確保
b. 担保設定の有効性
c. 手続上の留意点
(4) 実務上の留意点
a. 設計のポイント
b. 特有の契約条項

講師紹介

松井 裕介 (まつい ゆうすけ) 氏
 事業再生・倒産・債権回収を主要取扱業務とし、債務者、債権者(金融機関)、スポンサー等の様々な立場でのアドバイザーとして関与する。
<関連著作>
 『企業再生の法務-実践的リーガルプロセスのすべて【改訂版】』(金融財政事情研究会 共著)、『担保権消滅請求の理論と実務』(民事方研究会 2014年 共著)、等多数。
末廣 裕亮 (すえひろ ゆうすけ) 氏
 金融取引を主要な取扱分野とし、一般的な銀行取引から、ABL、LBOファイナンス、流動化・証券化等の複雑な取引まで幅広く取り扱う。
<関連著作・論文>
 「債権譲渡(譲渡制限特約)法制の改正-ABL実務の観点から-」(金融法務事情 2024号 共著)、『重要論点 実務 民法(債権関係)改正』(商事法務 2019年 共著)、等多数。